動物病院の診療費


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これって高くないの?診療費

事例:パルボウィルスにかかっていることが判明、
    入院したケース

 

 

 

●A動物病院 

 

 患犬:柴犬 ♀

 

【診療明細内容】
※B動物病院と共通して行われた検査処置のみ

 

・注射料 12,810円
・点滴 16,905円
・静脈確保 840円
・血液検査 735円
・ウイルス検査 4,515円
・入院料(4日) 2,100円
(その他 尿検査・単純X線検査などで5,670円加算)

 

計 51,870円 (全ての診療費を含めると57,540円)

 

 

■B動物病院 

 

 患犬:柴犬 ♂

 

【診療明細内容
】※A動物病院と共通して行われた検査処置のみ

 

・注射料 33,000円
・点滴 31,800円
・静脈確保 2,000円
・血液検査 29,540円
・ウイルス検査 5,500円
・入院料(4日) 16,000円 
(その他 初診料・処方食・糞便検査・内服薬などで41,725円加算)

 

計 103,440円 (全ての診療費を含めると167,543円)

 

 

 

※ご注意:子犬の元々の体力・病状などで
異なるものであり、完全な比較はできません。
  また診療は、犬の種別・性別・年齢や
病状・体力などにより変わることがあります。
 しかし、B動物病院はA動物病院に比べて
一つ一つの単価が高く、A病院に比べその他の
処置が多く施されています。
 本当に必要な治療内容なのか?
と疑われる明細です。

 

 

動物病院ごとに、診療費が異なるのは、
動物病院の料金体系が「自由診療制度」を
とっているのがその理由です。

 

人間の場合は、料金体系は「保険診療制度」をとっており、
初診は○○円、注射は○○円というのが決まっています。
(参考:厚生労働省保険局・診療報酬情報提供サービス
http://www.iryohoken.go.jp/shinryohoshu/kaitei/doKaitei22
そのため、全国のどこの病院で同じ料金を請求されます。

 

 

動物病院の診療料金が「自由診療制度」
によっているのは、独占禁止法により獣医師会や獣医師の
協定で料金を設定することが禁じられているためです。

 

そのため、各動物病院は、自由競争で各動物病院が
診療料金を設定しなければならないという法律の
制約があります。
したがって動物病院によって料金に格差が
あること自体は現行法上はやむを得ないです。

 

現状では、飼い主さんが病気・けがのこと治療方法や
完治までおよそどのくらいかかるか、
治療代のことなどを勉強して頂き、
ボッタクリ・悪質な獣医師からご自身と愛犬を自衛して
頂かなければなりません。

 

動物病院・獣医師さんの良し悪しの判断は、
動物のことを一番に考え、
薬の説明や診察内容を(質問しなくても)
丁寧に教えてくれ、対応が丁寧かどうかです。
中には病気の際の飼育方法についてアドバイスを
されるところもあります。

 

動物の病気のことに詳しくない方、
初めて動物を飼われる方も多いので、
良心的な先生は、知らない病名で不安を
あおるようなことをせず、
詳しく丁寧な説明をして下さります。

 

社団法人日本獣医師会が動物病院に実態調査を行い、
診療料金の実態調査委結果を公表していますので
診療料金のご参考にして下さい。
http://nichiju.lin.gr.jp/ryokin/ryokin_htm/00.htm

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