なぜ子犬・子猫が激安・格安なのか？

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なぜ子犬・子猫が激安・格安なのか？
販売者側の事情をよく考えてみる必要があります。

 

 

私の実家は鹿児島でスーパーをしてますが、
必ず特売などのセールをするときは、
「目玉商品」を作ります。

 

目玉商品は、日常よく買い物をするものを設定することが
多く、牛乳、トイレットペーパー、パンなど。

 

目を引く価格設定でとにかく来店して頂き、
他の物のついで買いを誘う、開店間もないところだと
お店を認知してもらうためにやる場合もあります。

 

そういった目玉商品はだいたいが原価ギリギリか、
赤字覚悟で価格設定します。

 

同じ手法はどこのスーパーでもやってますので、
そういった視点でチラシを見ると、
「この商品でお客さんを呼び込みたいんだなー」と
分かります。

 

ペットショップがこれをやる場合は、
他の子犬・子猫を販売する
（チラシに写真で出ている可愛い子犬・子猫は
イメージで、まず格安・激安な子ではありません）
グッズやフードなどの販売につなげるといった
目的があります。

 

家族連れなど、とにかく来店して頂き、
子どもなどに抱っこしてもらって気に入る、
子どもが親にせがんで買ってあげるといった
ケースがあるでしょう。

 

ブリーダーさんは、子犬・子猫以外に販売するものを
持たないことが多く（一部お店を持たれている
ブリーダーさんは別）、1〜2万円の格安・激安販売を
することはほとんどありません。

 

毎日のお手入れ、フード代、光熱費も考慮して
価格設定されますので、ブリーダー直販で
1〜2万円の子犬・子猫は
まずあり得ないものと考えてください。

 

 

割引をせざるを得ない事情とは、需給の関係で、買い手がつきにくい
事情があることです。

 

買い手がつきにくい主な事情とは、

 

月齢が経っている
模様のバランスが悪い
欠点がある

 

です。

 

子犬、子猫から育てたい、
月齢が経った子はしつけがしにくい
と考える方が多く、2か月齢から3か月齢の子は
買い手がつきやすいですが、
それ以上の月齢の子は買い手がつきにくいのが
現状です。

 

ブリーダーさんやペットショップは、手元で育てると
フード代や維持管理などの費用とスペース・手間が
必要となりますので、月齢の経った子は安く
販売されるケースが多いです。

 

また、犬種・猫種により、柄の入り方によっては
買い手がつきにくい場合があります。

 

欠点とは、病気ではなく生活に支障のないものをいい、
アンダー・オーバーショット、尻尾が曲がっている、
バイアイなどがあります。

 

月齢が経つと、性格や模様がはっきりしてくる、
ブリーダーさんやペットショップによっては基本的な
しつけを入れている場合がありますので、幼い子よりも
飼いやすいというメリットがあります。

 

模様や欠点については、別の見方をすればその子の
個性でもありますので、ご理解頂いた上で迎えて頂ければ
費用を抑えることができます。

 

 

有店舗型・在庫型ペットショップの場合、
品種、頭数を確保するために、
仕入れは通常オークションから行います。

 

オークションの価格は、時期により地域により、かなり変動します。

 

引っ越しを機に、新入学、子どもの日、母の日のお祝い・プレゼントに
子犬・子猫を迎え入れることが多い、4月からゴールデンウィーク前後
くらいまでは、供給に対して需要がかなり大きく、価格も
高くなります。

 

これが需要が少なくなる時期だと買い叩かれ、
安くなることになります。
経験上ゴールデンウィーク明けから7月くらいに生後2か月齢を
迎える子は一年の中で最も割安に迎え入れることができます。

 

また、ブリーダー、卸業者からせりに出された子犬が全て
競り落とされるとは限らず、取引が成立しなかった
子犬・子猫がかなり安く取引される場合があります。

 

実際にせりに参加されたあるブリーダーの本音ですが、

 

『タダでも引き取りたくない』

 

と言われていました。

 

なぜならオークション会場は、さまざまなブリーダーの
犬・猫が集まり、ブリーダーごとに、犬舎・猫舎の
衛生管理・病気予防への対応が異なり、
病気感染のリスクがあるため、子犬・子猫を
持ち帰って他の犬・猫へ病気が感染するのが
怖いというのが理由です。

 

流通過程で、どのような病気予防対策を
取っているか分からない子犬・子猫と一緒に
運ばれたり、管理されたりした子には、感染症に
かかっている危険性があるのです。

 

このように仕入れ値が破格の安さの場合に、
激安・格安で販売しても
商売になる、というケースがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子犬・子猫を迎え入れるのは、相手方があってのことです。

 

価格が安ければ販売者が損をしますし、
高ければ販売者が儲かると考えるのが
普通の考えです。

 

価格ばかりに気を取られるのではなく、
「なぜこの価格なのか」を考え、場合によっては質問することで
運命の子を見つけてください。

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